めいん

□風邪ひき因幡さん
1ページ/5ページ


「洋、大丈夫か?」

ほんのり赤い頬っぺで頷く洋。
「でも顔赤いぞ。熱あるんじゃないか?」

俺は朝から洋がおかしいことに気付いていた。
歩くとフラフラしてるし、ボーっと焦点があってないような…。
そして、何より不思議に思う事は
常に洋が隣にいる事だ。
俺が立ち上がると一緒に立って。
さっきなんかトイレにまでついて来ようとした。

なんと言うか…
甘えてる?

「洋。大丈夫じゃないだろ。風邪ひいたな」

俺は洋におでこをくっつけ熱さを確かめる。
「熱っ…今日は大人しく寝てろ。」

「ふぇ?」

おでこを合わせた時に一瞬赤い頬をさらに赤くした洋。
しかも、ふぇ?って何なんだ?

…可愛い。

「とにかく寝よう。な?」

洋が頬を膨らまして言う。
「荻が眠いって言うなら一緒に寝てあげてもいいよ?」

なんだそりゃ。
…まぁ、いっか。

「一緒に寝て下さい」

「仕方ないなぁー」

洋に手を引かれ寝室へと足を運んだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ