めいん
□風邪ひき因幡さん
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「洋、大丈夫か?」
ほんのり赤い頬っぺで頷く洋。
「でも顔赤いぞ。熱あるんじゃないか?」
俺は朝から洋がおかしいことに気付いていた。
歩くとフラフラしてるし、ボーっと焦点があってないような…。
そして、何より不思議に思う事は
常に洋が隣にいる事だ。
俺が立ち上がると一緒に立って。
さっきなんかトイレにまでついて来ようとした。
なんと言うか…
甘えてる?
「洋。大丈夫じゃないだろ。風邪ひいたな」
俺は洋におでこをくっつけ熱さを確かめる。
「熱っ…今日は大人しく寝てろ。」
「ふぇ?」
おでこを合わせた時に一瞬赤い頬をさらに赤くした洋。
しかも、ふぇ?って何なんだ?
…可愛い。
「とにかく寝よう。な?」
洋が頬を膨らまして言う。
「荻が眠いって言うなら一緒に寝てあげてもいいよ?」
なんだそりゃ。
…まぁ、いっか。
「一緒に寝て下さい」
「仕方ないなぁー」
洋に手を引かれ寝室へと足を運んだ。