不二誕企画

□成
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僕は今日、ある中学にきている。
ある人たちに誘われて。



「おお、不二クン!久しぶりやなぁ!!」

「あ、久しぶり白石。それに謙也くんも」

「ホンマ久しぶりやなぁ」

「謙也!なに照れてんねん!気色悪い!!」

「はあ?!お前も不二に会うまでテンション上がってキショかったくせに!!」

「え、あ、あのー・・・」

「なんや!?謙也のくせに生意気な!!」

「んやと白石!!」



睨み合う2人。
僕じゃ手をつけられない・・・。



「はいはい2人ともキモいんで安心してください」



そう思って困っていたら、今までここにいなかった人物の声が聞こえてきた。



「「「財前(くん)!!」」」



その人物とは、現四天宝寺中テニス部部長、財前くんだった。
恥ずかしくて大きな声では言えないけれど、僕の恋人でもある。



「大丈夫ですか?不二さん。"元"先輩が失礼しました」

「「いやいやいや!その元先輩はスルーかい!!」」

「ところでなんで不二さんこんな人たちとここにおるんですか?」

「「おいっ!!!」」

「さっきからツッコミ丸かぶりでやかましいッスわ。なんです?
今日は指導の為に2人が来るとしか聞いとらんのですけど」

「そらそうや!
なんたって今日は『ドッキリ☆不二の誕生日に財前と不二を会わせたろ秘密のラブラブカップル大作戦!』やからな!!」

「け、謙也・・・・・・!!」

「・・・あ」



白石と謙也くんが顔を見合わせ、青ざめる。
それはそうだろう、僕もそんな話初耳だ。



「「あとは若いモンで仲良くしぃやー!!」」



そう言い残し脱兎のごとく去っていった。



「あの、えっ?!」



そして僕たちは置き去りに。
というか君たちと同い年なんだけど・・・。



「あの・・・」



逃げ出した2人に困惑していると、同じく残された財前くんが声をかけてきた。



「ん?なに?」

「・・・誕生日、おめでとうございます・・・」



顔を赤らめながらそんなこと言われたら、ドキドキしちゃうじゃないか・・・。



「・・・ありがとう」

「たまには役に立ちますねあの人たちも」

「そうだね、たまには、ね」



そう言ってお互い控えめに笑った。






「なんかひどい言われようやけど、うまくいってなによりや!」

「せやな白石!!」





功や!





財不二でした。
はい、誰がなんと言おうと財不二です・・・!
蔵と謙也でしゃばりすぎですね(笑)
ツンデレ×ツンデレ!
2発目にして既にお祝いムードがない!!

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