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□とある日の平和
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「おーいオッサーン!」
ガンガンとドアを叩き、バッシュを呼ぶ。
しかし反応がない。
「ほお?…無視するんだな?」
それなら、と合鍵を取り出すバルフレア。
彼はシュトラール内の部屋の合鍵を全て所持していた。
「んじゃ、勝手に入るからな」
「…え゙?」
バッシュの戸惑いの声が、一瞬だけ聞こえてきた。
もちろんバルフレアにも聞こえていたようで、彼はほくそ笑みながら鍵を開け部屋に入った。
「よう」
「バ、バルフレア」
彼が合鍵を持っているということを、すっかり忘れていたバッシュは冷や汗を流した。
「ヴァンと何があったのか教えてもらおうか」
楽しそうに、そして興味津々な様子で話しかけるバルフレア。
「…君には関係のないことだ」
しかし、バッシュはかたくなに話すことを拒む。
それがバルフレアの好奇心をさらに煽ってしまうのだが。
「なんでだよ?」
「君には関係のないことだ」
「だからなんで」
「君には関係の「同じことばっか喋んなや!!」
徐々にイライラを募らせるバルフレア。
そんな彼に少々ビビってしまったバッシュは、仮病を使ってみた。
「ゴホッ、ゴホッ。うっ…持病が…」
「ごまかすな!あんた持病なんて持ってねえだろ!!」
もっとも、そんな嘘は一瞬で見破られるのだが。
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