真夜中。
ふ、と目を覚ますと、オオドリのマントが半端になっていて
幻影の「人の姿」とグリフィンの姿がぶれて重なっていた。
リューは、そっと手を伸ばすと固いくちばしに触れた。
(頬なの?口なの?鼻なの?)
寝ぼけた目は焦点が合わず、さらにその姿まで二つに分かれる。
(オオドリ君が四人いるみたい)
くすりと笑う。
(…まあいっか…)
顔をすり寄せると、再び、夢の世界へ帰還した。
桐島カヤ様からキリ番リクエストで生まれた絵とSS.の再掲(感謝)
*
V-1.吟遊詩人の加わる件
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