真夜中。

ふ、と目を覚ますと、オオドリのマントが半端になっていて
幻影の「人の姿」とグリフィンの姿がぶれて重なっていた。

リューは、そっと手を伸ばすと固いくちばしに触れた。



(頬なの?口なの?鼻なの?)

寝ぼけた目は焦点が合わず、さらにその姿まで二つに分かれる。

(オオドリ君が四人いるみたい)

くすりと笑う。

(…まあいっか…)

顔をすり寄せると、再び、夢の世界へ帰還した。




桐島カヤ様からキリ番リクエストで生まれた絵とSS.の再掲(感謝)

V-1.吟遊詩人の加わる件を読む

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