GIFT

□最強+最恐⇒詐欺師
1ページ/7ページ


side 仁王

『もしもし、仁王?俺だけど、明日はせっかくの休みだし、遊びに行かないか?』
「そうじゃのぅ…」

俺なら『せっかくの休み』なら家でだらだらと過ごしたいんじゃが…

そうは言えない電話相手は…部長の幸村な訳で

仕方がないからとりあえず話を聞いてやる

「遊びにって、お前さん、何処に行く気じゃ?」
『何処に行きたい?仁王のことだから、屋外プールは嫌だろう?』
「暑いところはごめんじゃ」
『じゃあ…あ、水族館とかどう?クーラーがちゃんと効いてるよ?』

水族館な…確かに涼しいのは涼しいかもしれん
「なら、そこにするかのぅ」
『やった。なら、明日、駅で待ち合わせにしよう』
「あぁ」

電話を終えてひとつため息

明日はつかれそうじゃのぅ…


「お、ちゃんと遅刻しないで来てくれたんだな」

時間ぎりぎりに駅に着けば、既に幸村がまっとった

「もちろんじゃき」
「まぁ、待たせたら大変なことになるだろうし?」

クスッと笑う幸村
あぁ…時間に間に合うように来てよかったと思う

「さ、行くか」
「あぁ」

男二人で水族館へと向かう
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ