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はり師さんのお悩みホットセンター




「これは悩める子羊たちのお悩みをはり師の私がカウンセラーの如く聞いて解決の道を切り開くという何とも素敵なコーナーです」

「自分で素敵とか言っちゃいましたよこの人。てゆーか何でカウンセラーでもないあなたが話を聞くんですか」

「相変わらず的を射た的確なツッコミをありがとう新八君。でも私はそんなの求めてないんだよ。早く悩みを言いなさいよお姉さんが聞いてあげるから」

「何か最近やたらと上から目線が多くなりましたね」

「良いから良いから、ほらどーぞ」

「といっても僕別に人に言うほど悩んでませんよ?」

「じゃあ帰りなよ。話成り立たないから」

「冷たい!!悩みがないと分かった瞬間凄く反応が冷たいよ!!」

「いや、一応お悩みホットセンターだからさ。冷やかしに来たなら退場してもらわないとさ、後がつっかえるから」

「分かりました!!分かりましたから追い出さないでください!!何か思い出しますから待ってください!!」

「よしよし、君のちっぽけでしょうもない消ゴムのカスみたいな悩みでも真剣に聞いてあげるから言ってごらんよ」

「何でそんなに偉そうなんですか。てゆーか最近僕に厳しくないですか?」

「えー」

「扱いが銀さんみたいなんですけど」

「えー」

「いっそそれが悩みですよ」

「えー」

「いや、えーじゃなくて」

「だってそれじゃあ解決の糸口が永遠に見つからないんだもん」

「何だよそれ!!!のっけから僕の悩み全否定かよ!!!」

「まぁまぁ新八君落ち着いて。逆に言えばこれは良いことなんだよ?今まで敬語を交えながらぎこちなく話してた友達が「君のこと呼び捨てで呼んでいい?」って聞いてきた時くらいの進歩なんだよ?仲が深まったって思えば良いんだよ」

「まぁ、それはそうかもしれませんけど」

「何?まだ何か不満があるとでも言うの?新八君意外と我が儘だね」

「僕はこんな厳しくあたってくる人とは友達になろうと思いません」

「そんな新八君は今後前向きさとひた向きさと優しさの3つを持って私と接すればいいと思うよ。そうすれば自ずと私も広い心を持って接することが出来るから、ね」

「いやいや、「ね」じゃないんですけど。つーか何の解決もしてないんですけど。あんたの態度が変われば全てが丸く収まる話じゃないですか」

「それじゃあ新八君、お疲れ様でした。これからも万事屋のツッコミとアイドルのおっかけ頑張ってね」

「人の話聞いてるぅぅうう?!!」

「いいから早く行けよ」

「すいませんでしたぁぁあああ!!!」



新八君はかわいいなぁ。
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