倉庫
□13
1ページ/4ページ
夏がやってきました。
プール掃除がやってきました。
「暑い暑い暑い暑い」
「そんなに何べんも言うんじゃねぇよ。只でさえあちぃのに更に暑くなるだろうが」
「そんなこと言われても暑いものは暑いんだからしょうがないじゃないですか。何でこんな炎天下の中でうちのクラスがプール掃除をせにゃならないのですか」
「それはな、お前らの日頃の行いが悪いからだ。あと俺がジャンケン負けたから」
「明らかに先生のせいじゃないですか」
「まぁこんな所でぐだぐだ言ってても仕方ないし、さっさと終わらせましょう」
「妙ちゃん大人だなぁ君は」
「そしてさっさと先生にきちんとした制裁を下さなきゃね」
「しっかり根に持ってた!!」
「おーいそこ、黒い計画企てるのはやめなさーい」
「あら、何のことかしら?」
「……まぁ、そんなにせかせかしねぇで丁寧に時間かけてやれって。どうせこれを口実にお前らは授業さぼれるんだからな」
「先生、寿命を延ばそうなんて往生際が悪いですよ」
「つーかそもそもお前は何であいつを止めようとしないんだよ。妙は友達だろ?友達が犯罪に走ろうとしてるのを止めてやるのも友達の仕事だろ?」
「だって、先生だし」
「お前は俺を見殺しにするつもりか」
「いえそうではなく、先生ならどうにかして生き延びる、てゆーか万が一死んだとしてもきっとまた地獄の底から這い上がってくると思いまして」
「お前の頭の中では俺はどういう存在なんだ」
「はいはい先生話はそれくらいにしましょう。といってもこれが最後の会話にるなるかもしれないけれどね。うふふ」
「……あ、何か先生具合悪くなって来た。ちょっと休憩してくるからみんな掃除がんばって」
「あ、逃げた」