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ばれるか、ばれないか。私はそんな瀬戸際に立たされていた。
「先生、こいつ早弁してやす」
「ちょ、沖田君早速私の野望を打ち破ったな!!」
「何言ってんでサァ。そんなあからさまに見つかる食い方してるからだろィ」
「君には気を利かせるという言葉はないのかね」
「少なくともお前に利かせる気はありやせん」
「またお前か。お前さぁ、何で俺の授業の時だけそんなに不真面目なんだよ。そんなに俺のこと好きか」
「先生は中側も外側もクルクルパーなんですね」
「早弁した奴に言われたくねぇよ。おら、さっさとそのアゲパンを仕舞え」
「待って下さい。今全てを口の中に仕舞い込みますから」
「そっちじゃねぇよ。つーかそれ以上アゲパンを口に突っ込もうものなら俺のモノも突っ……」
ヒュンッ
「はい、それ以上はストップですよ先生」
「じ、冗談に決まってんだろうが。本気にしてんじゃねぇよ」
「妙ちゃん、ハサミ投げるのは駄目だよ。私を掠めていったよ」
「あら、ごめんなさいね」
「まぁ別に私に当たらなきゃ良いけど」
「良い訳ねぇだろうが。お前危なく俺がこんな公共の施設で殉職するところだったんだぞ?非常識にも程があるだろ」
「こんな公共の施設でセクハラを働く人に言われたくありません」
まぁ、どっちも非常識か。