空光§月風3

□‡最終章‡扉の向こうへ
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翔太「双子が四六時中ずっと傍にいるのは、お前のことが心配だからだろ?


帰ったらちゃんと双子に謝れよ」


『うん…分かってる』


神尾「あ、あの…翔太さん;;」



恐る恐る翔太さんに声を掛ければ思い出したかのようにコチラを見た

やっぱり俺を忘れてる(泣)



翔太「神尾…コイツは空風 三日月 銀河の姫」


神尾「萩竕ヘのヒメ……姫!?」



銀河の姫って…銀河学園の生徒会長で世界No.1の財閥のお嬢様だって翔太さんが前に凄いことを言ってたのを思い出す

と言うか…その世界No.1のお嬢様が俺の目の前にいる訳で…

開いた口と体が動かない


しかも、その人を翔太さんはコイツ呼ばわり


翔太「三日月…こいつは」
神尾「不動峰中学2年の神尾 アキラですッ!!」

『クス…宜しくな?神尾くん』



元気よく挨拶すれば、笑顔で返してくれる空風さんに顔が赤く染まっていく///



神尾「そんな君付けじゃなくて“神尾”で良いッす!!」


『ふふ…神尾、私も三日月で構わないよ』

神尾「はいッ///」



『二人はテニスしてたのか?』

神尾「はい…翔太さんに相手をしてもらってたんです!!」


『へェ〜翔太が(微笑)』
《翔太は後輩の面倒見が良いからな〜 光輝も後輩の指導の大半を翔太に任せてると言ってたし》


神尾(三日月さんて、すごく綺麗に笑う人だな…///)



『神尾 私も仲間に入れてもらって良いかな?』

神尾「はいッ もちろんです!!」



《なんかチョタ達や赤也と一緒で二年組は素直で可愛いな〜♪面白いし(笑)》


二つ返事で歓迎を示せば、またクスクスと笑われた


『ありがとう♪翔太〜ラケット貸してくれ〜』


翔太「はいは

…ちッ!<バシィ>」




神尾「なッ!!!」

『…(睨)』




俺に向かって、飛んで来たテニスボールが俺の右瞼に当たると確信したのに…


一瞬で俺を“庇う"ように立ち飛んで来た方向を睨む翔太さんの手にはテニスボールが握られていて

三日月さんも俺を庇うように立ち…翔太さんと一緒に睨みつけつている


二人に守られるように立っている俺も、ゆっくり二人と同じ方向に視線をやれば…



部活の“先輩”達の姿


その中にでラケットで肩を叩き“ニヤニヤ"と見てくる奴が俺を狙ってサーブを打ったのが…

ここでハッキリと理解した
アイツらはテニスで人を傷つける最低な奴ら…




「よ〜神尾〜今日はアイツと一緒じゃないのかよ?」



アイツとはきっと…橘さんの事だろう




神尾「ッ…(睨)」





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