空光§月風3
□‡最終章‡扉の向こうへ
5ページ/16ページ
「そーだよ!!夜神や圓山が…虐めるから悪いんだ!!」
圓山(いつ俺が美祢を虐めたって言うんだよ…勝ってな事ばかり言いやがって(怒))
「夜神もそーよッ、テニス部は自分の物だって言って!!皆さんの為に頑張ってた笑子を虐めたんだからッ
笑子は毎日ボロボロに傷ついて…泣いてたんだよ!?」
上田(違うッ…先輩達の為に毎日頑張ってるのに
ボロボロにされて傷ついてたのは桜火先輩だッ)
「俺達の事を大切にしてくれる優しい美祢さんを虐める何て…夜神は最低な行為をしたんだ!!
あんな奴は死んで当たり前なんだよ!!」
上田(違う違う違うッ!!!…桜火先輩はッ優しくて
暖かい先輩やねんッ!!それを虐めたんは…美祢先輩なのにッ
何で解らんのッ何で気づかへんのさッ!!)
涙が溢れそうになるが…グッと拳を握りしめて堪える
「花城や圓山だってそうだ!!」
「アイツらは人間のクズなんだよ!!」
ッウ!!……い…ゃ……嫌ッいや…
駄目っもう聞きたくない
覚悟はしていた事なのに…
あの人達の言葉がナイフのように…ウチを斬り刻み
悲しみに突き落としてゆく
“人間のクズ”
と言う言葉に我慢の限界を越え…堪えていた涙がポロポロと流れた
<ギュ>
そんなウチに気づいた明里先輩が抱きしめてくれて
明里「強くなりたいのなら、辛くても…耐えないと駄目
貴女は強くなるんでしょ?ならココで負けてはいけない」
ウチは涙を再び堪えて少しだけ頷き
明里「うん…いい子ね」
明里先輩の胸に顔を埋めて…耳だけは傾けた
「だからアイツらは当然の報ィ「ねえ…」
芥川「ビデオカメラ、まだ回ってるんだから…
滅多なことを言わないほうが、いいよ?コレが後に“証拠”として残るからさ〜…(睨)」
「「「「Σ!!」」」」
芥川「俺…録画を止めたなんて一言も言って無いC〜俺がビデオカメラ持ってんのオメェら、ちゃんと“見てる”から解って言ってんだよなぁ??」
・