空光§月風3
□‡最終章‡扉の向こうへ
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「制裁…そんな俺達は、空風さんを殴っただけで…
そんな制裁なんて可笑しすぎるッ」
「私なんか…先輩を殴って無いのに…ただ見てるだけだったのにッ何で制裁を受けないと駄目なのッ…ッウ…そんなの酷いよ!」
誰も言い返せないなかで…言い返した先輩二人
その片方の先輩に…ウチは見覚えがあった
上田(あの先輩は…――
【アンタ生意気なのよ…一年の癖に男テニのマネージャーやってる何てさぁ?
オマケにリョーマ君や海堂君に取り入ってるなんて…赦せないし
マネージャーは笑先輩だけでいいの。アンタは邪魔な訳…
解るよね?それぐらいさ〜】
―…ッあの時の先輩だ)
記憶の糸を辿れば…
ズキズキと
右手首の傷が痛みだす
『そうだ…確かにお前の言う通りだ“高杉 祐也”君
友達と合わせて…お前は私を殴っただけだ私にはな。いいストレス発散になっただろ?人間サンドバックは殴りやすかったか…?
でも…中学生の煙草は止めたほうが良いぞ?“人間灰皿”もな(ニッコリ)』
高杉「ΣΣッ」
『そして…“清水ユリナ”さん
貴方も確かに“私には”何もしていない。影でクスクスと笑い友達同士で悪口を言って“有りもしない”でっち上げた嘘を周りに流しているだけ』
清水「ッ……」
『それは私が“年上”だからだろ?清水さん
けど年下で…自分より立場が弱い人間には暴力を奮っても良い訳じゃないよな?』
清水「Σッ!!」
上田「三日月先輩…」
明里「三日月は解ってるの、誰が何をしたか…1人1人の罪を解ってる
だから…どんな言い訳も三日月には通用しないわ」
『まあ…お前だけじゃないけど?1人1人全員何をして来たかフルネームを挙げて答えてやろうか?』
「でもッ…それは!上田が笑子先輩を虐めたからだよ!!
ユリナは悪く無いっ!!!空風先輩は知らないけどッ悪いのは上田だよ!!」
上田「ッ……」
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