空光§月風3

□‡最終章‡扉の向こうへ
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上田(ッ…先輩…)



『お前達は…“私”だから謝るのか?』



体育館を覗けば…三日月先輩は全校生徒の中心にいた

でも。その姿は…
制服がボロボロになってて…
顔や腕が傷ついててッ

ウチは思わず…三日月先輩の元へ駆け出そとしたら



明里「待ちなさいッ」



明里先輩に腕を引かれて、引き止められた…


上田「でもッ…三日月先輩がッ」


明里「大丈夫。だから隠れて少し様子を見ましょう…」
(青学の連中の様子を…)



『私が空風財閥だから謝っているのか??…

月野の正体が私だったとしても、殴った原因は…お前達が大切にしている美祢を私が虐めたからだろう?』

「「「「「……」」」」」」

『なのに、私が空風の人間と知れば“暴力”をふるった事を謝ってきた。

裏を返せば、月野だったら謝らない事にならないか?

…私が空風の人間だから
とんでもない人物を殴ってしまった……と。自分の身に危険を感じ謝罪した

“自分を護る為に”罪悪感も無く…』


「「「「ッ……」」」」


『違うか?……』


圓山(こりゃ図星だな…)


三日月先輩の問に誰も答えなかった……なら


ウチや桜火先輩には…謝らなくてもええって事?

罪悪感は無いん?



『だから人のコトを、どうこうと言える義理じゃないのは

重々に承知だ…
だけど…



他人では無く虐められた“本人”被害者になれば言えるだろ?
傷つけられ 殴られた
張本人ならな…

苦しんだ思いを解らせる為に
虐めた奴らに復讐を出来る

それに、人独りを大勢で殴るコトは…どんな理由があるにしても、それがどれだけ卑怯なコトか普通に考えたら…解るよな』

「「「「ッ………」」」」


『ジロー…<パチン>』


芥川「は〜ぃ」


別のドアから現れた芥川に三人は少し驚く


明里(ジロー…後で景吾に怒られるわね…)


上田(芥川先輩も一緒に来てたんや…)


「ビデ…オ…カメラ…」
「氷…帝…学園…」


芥川「俺もう、こんな役は嫌だからね〜…

三日月ちゃんが殴られるのを黙って見てる何て生地獄C〜」

『ごめんな?ジロー
よく我慢してくれた…有難う
さて、見て解るとおり。

私を殴った証拠も証人もいる
言い逃れは出来ない

だから…私からお前達(青学)に復讐と言う名の制裁を与えたいと思う』




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