作品展示場
□novel
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藤は、即行でレンタル屋へ行きホラー映画を3本借りて来た。
「リ●グ
サイレ●
こっくりさ●
どれ観る?」
「ひぃぃ
も、もうジャケットの段階で恐いよぉ〜」
「お前の顔の方がホラーって、みんな言うけどな」
「そ、そんなぁ」
「俺は可愛いと思ってるけどな」
「あぅ
あ…ありがとう……」
不意打ちの言葉に顔を赤らめていると
買ったはいいが、ほとんど使われていないデッキにDVDを入れた。
「わぁああああ!
ちょっ、藤くんん!!」
デッキのディスクトレイの音がする方を見るが、藤の姿は無く
「え…
ま、まさか現実ホラー……」
言い終わる前に手首に違和感を感じた。
カシャン
「100均で買ってきた
壊すなよ」
それはオモチャの手錠だった。
「ちょっ、ちょっ!!
何してっ!」
「暴れると手錠プレイするぞ」
「はぅぅ」
そこから、合計6時間以上ホラー映画を観た。
手錠で身動きできないハデスは、泣きながら藤に縋り付きビクビクと震えていた。
それによって、藤の理性が吹っ飛んだのは言うまでもない。
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