世界の 終焉
□彼女のヒミツ
2ページ/5ページ
†
150年前、亡国 ラグノス皇国とバルスブルグ帝国との間に戦争が勃発した。
ラグノスの皇族はザイフォンではない、不思議な力をもち、国に恩恵をもたらしてきた。
そのため、戦争では帝国が不利な立場に立たされ、勝敗も見えている。
しかし、その中である一人の男により、兵器が生み出された。
特殊な能力を持った個体に、魂の糸を繋げて、操る。
それが 人形。
いくら不思議な力を持っているといっても、その数には敵わず、帝国は人形を使い、戦況は逆転。ラグノス皇国は滅びた。
国民も人形を開発するための実験モルモットとして虐殺され、当時は皇族の持つ力の開明が出来ないため、全員処刑されたのだとか。
話は戻るが、人形を開発した男の名を アンリ、と文献には記されている。
彼は帝国に、人形についての知識を与えたが、本人は人形を作らなかった。
しかし、戦争が終わり平穏な日々が流れるようになる頃アンリは、最初にして最後、最高の人形達を作った。
それらはほかの人形と違い、自我をもち、主を持たなくも行動出来た。
能力も他の人形達を遥かに凌駕し、魂を削られる事もない。
アンリの知識の結晶とも言えるそれらは後に、
A番と呼ばれるようになった…
文献にも、現在確認されているものも、人形は
001"罪歌"
002"聖歌"
003"詩歌"
004"呪歌"
005"狂歌"
の5体だ。
…001、"罪歌"、などは帝国ではコードと呼ばれているが、実際はアンリが書いたもので、意味は良く分かっていない。