銀魂
□プレゼントは君。
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翌日午後9時
土方は万事屋の前に来ていた。
(すっかり遅くなっちまった・・・まぁ、何時に来てもいいって言ってたし・・・いいだろ)
土方がそんなことを考えながらチャイムを鳴らす。
すると、ドカドカドカと、足音が近づいてきて、扉が凄い勢いで開いた。
「遅ーーーーーーいっ!」
頬を膨らませてふくれる銀時は、何と言うか・・・可愛かった。
「スマン・・・仕事が長引いて・・・」
そう土方が言うと、銀時はそのまま土方を家
の中へと引き摺り込んだ。
「今日、何の日か忘れてるんだろ?どうせ」
「あ?何の日って、今日は5月5日・・・あ。」
「思い出した?今日は土方の誕生日だよ!」
そう言って腕を組む銀時の隣に置いてあるカレンダーの今日の日付の所に、『土方の誕生日』と書かれてある。
「・・・忘れてたな」
「やっぱり。そうだ、もう夕飯って食べた?」
「あぁ、屯所で少し。」
そう土方が言うと、銀時が少し残念そうな顔をした。
「・・・どうした?」
「一応、夕飯作ったんだけど・・・」
食べてきちゃってたんならしょうがないよな・・・と、台所に向かう銀時。
そんな銀時に後ろから抱きついた土方は、銀時の耳元で囁いた。
「少し食べたい。手作りなんだろ?」
「・・・じゃあ、すぐ温める!」
顔を輝かせた銀時は、嬉々として台所に入っていった。