銀魂
□プレゼントは君。
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「・・・うまい」
「だろぉ?銀サンの手作りだもん。トーゼン」
ふふん。と胸を張る銀時。
そして、土方の皿に目を向け、首をかしげた。
「マヨネーズ、かけねぇの?」
「あ?かけてんだろ」
確かにマヨネーズがかかっているが、量が少ない。(いや、本当はコレが普通なのだが)
「お前にしては量少ないじゃん。せっかく買いだめしといたのに」
実際、テーブルの上には、10本ほどのマヨネーズ(お徳用)が乗っている。
「初めての手作りくらい、そっちの方がいいかと思ってな・・・」
そう土方が赤くなりながら言うと、銀時がぷっと吹き出した。
「何ソレ。土方クンったら意外とロマンチストー」
「あぁ!?喧嘩売ってんのか?」
「別に〜?っていうか、誕生日のこと誰にも言ってもらえなかったの?カワイソー」
土方を煽るように言うと、土方は以外にも冷静に答えた。
「今日はほとんどの隊士が出払っていてな。あまり人とは会っていないんだ」
「ふーん。良かった」
「何がだ?」
「だって、お前にオメデトウって言うの、俺が最初ってことだろ?」
そう言って、銀時が笑う。
すると、次は土方がぷっと吹き出した。
「お前も意外とロマンチストじゃねえか」
「えー。そうでもないって」
「ま、お互い様だな」
土方が笑うと、銀時もつられて一緒に笑い出した。