Novel
□50000HITキリリク
1ページ/3ページ
『二人の時間』
ク「ただいまー」
遊「あぁ、お帰り。いつもお疲れ様」
ク「…ジャックはどうしたんだ?」
遊「フラッとどこかへ出掛けたぞ」
ク「たく、ジャックの奴……職探しじゃなかったらタダじゃおかねぇぞ…」
遊「風呂入ってきたらどうだ?そろそろ帰ってくるだろうと思って、沸かしておいたんだ」
ク「お、マジで?やっぱ気が利くなー、もう疲れて疲れて…風呂でゆっくりしてくるかなー」
遊「ゆっくり入ってくると良い、疲れも取れるだろうしな」
ク「そんじゃ、先に入ってくるわ」
遊「ごゆっくり」
ク「はぁー、さっぱりしたー」
遊「さっきジャックから連絡があったんだが、今日は帰りが遅くなるらしい」
ク「はぁ?またなんでだ?」
遊「牛尾と深影さんに捕まったそうだ」
ク「ざまぁみろ。働かねぇからそんな目に遭うんだ」
遊「今夜は、久しぶりに俺とクロウだけになるな」
ク「……なら、今のうちにたっぷり楽しんどかないとな」
遊「何をだ?」
ク「だってよ、いっつもジャックが一緒に居るから、滅多に二人きりとかねーし?」
遊「確かに、いつも三人で居るのが当たり前って感じだったからな」
ク「だから、今夜ぐらいは遊星を独り占めってことで」
遊「……よくそんな恥ずかしいことを口にできるな」
ク「遊星が相手だからこそ言えるってもんだ」
遊「……なら、今夜はクロウを独り占めさせてもらおうか」
ク「何言ってんだよ、今夜と言わず毎日どうぞ」
遊「あまり変な発言はするな…っ」
ク「なんだー?自分で言っておいて、恥ずかしくなったってかー?(ニヤニヤ」
遊「べ、別にそうじゃない…っ!ニヤニヤするなっ///」
ク「そんなに顔真っ赤にして何を言ってんだか」
遊「……っ、クロウ、俺だってこれだけは言えるぞ…」
ク「お?なんだよ?」
遊「俺だって、お前と二人きりは嬉しいんだ…」
ク「………仕事の疲れ、全部ふっとんだわ」
遊「は…?」
ク「やっぱ遊星って、可愛いよな(ナデナデ」
遊「……どこが…」
ク「どこがって…全部に決まってるだろ?それにお前、結構頭撫でられるのが好きだろ?」
遊「……違うぞ」
ク「嘘つけ。頭撫でられてるとき、随分と大人しくなるだろ?」
遊「頭を撫でられるのが好きなんじゃなくて、クロウに撫でられるのが好きなんだ」
ク「……お前、無意識に俺を落としまくってるの、気付いてる?」
遊「クロウだって…、自分が気づかない内に俺を落としまくってるの…気付いてるのか?」
ク「なんだ、お互い様かよ。なんなら、とことん落としてやろうか…?」
遊「クロウ…っ///」
ク「遊星……」
.
⇒