Novel

□50000HITキリリク
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『二人の時間』









ク「ただいまー」


遊「あぁ、お帰り。いつもお疲れ様」


ク「…ジャックはどうしたんだ?」


遊「フラッとどこかへ出掛けたぞ」


ク「たく、ジャックの奴……職探しじゃなかったらタダじゃおかねぇぞ…」


遊「風呂入ってきたらどうだ?そろそろ帰ってくるだろうと思って、沸かしておいたんだ」


ク「お、マジで?やっぱ気が利くなー、もう疲れて疲れて…風呂でゆっくりしてくるかなー」


遊「ゆっくり入ってくると良い、疲れも取れるだろうしな」


ク「そんじゃ、先に入ってくるわ」


遊「ごゆっくり」















ク「はぁー、さっぱりしたー」


遊「さっきジャックから連絡があったんだが、今日は帰りが遅くなるらしい」


ク「はぁ?またなんでだ?」


遊「牛尾と深影さんに捕まったそうだ」


ク「ざまぁみろ。働かねぇからそんな目に遭うんだ」


遊「今夜は、久しぶりに俺とクロウだけになるな」


ク「……なら、今のうちにたっぷり楽しんどかないとな」


遊「何をだ?」


ク「だってよ、いっつもジャックが一緒に居るから、滅多に二人きりとかねーし?」


遊「確かに、いつも三人で居るのが当たり前って感じだったからな」


ク「だから、今夜ぐらいは遊星を独り占めってことで」


遊「……よくそんな恥ずかしいことを口にできるな」


ク「遊星が相手だからこそ言えるってもんだ」


遊「……なら、今夜はクロウを独り占めさせてもらおうか」


ク「何言ってんだよ、今夜と言わず毎日どうぞ」


遊「あまり変な発言はするな…っ」


ク「なんだー?自分で言っておいて、恥ずかしくなったってかー?(ニヤニヤ」


遊「べ、別にそうじゃない…っ!ニヤニヤするなっ///」


ク「そんなに顔真っ赤にして何を言ってんだか」


遊「……っ、クロウ、俺だってこれだけは言えるぞ…」


ク「お?なんだよ?」


遊「俺だって、お前と二人きりは嬉しいんだ…」


ク「………仕事の疲れ、全部ふっとんだわ」


遊「は…?」


ク「やっぱ遊星って、可愛いよな(ナデナデ」


遊「……どこが…」


ク「どこがって…全部に決まってるだろ?それにお前、結構頭撫でられるのが好きだろ?」


遊「……違うぞ」


ク「嘘つけ。頭撫でられてるとき、随分と大人しくなるだろ?」


遊「頭を撫でられるのが好きなんじゃなくて、クロウに撫でられるのが好きなんだ」


ク「……お前、無意識に俺を落としまくってるの、気付いてる?」


遊「クロウだって…、自分が気づかない内に俺を落としまくってるの…気付いてるのか?」


ク「なんだ、お互い様かよ。なんなら、とことん落としてやろうか…?」


遊「クロウ…っ///」


ク「遊星……」



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