短編
□白髪の君
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『ねーなんで仁王の髪の毛って
白髪なの?』
昼休み
仁王の後ろの席なアタシは
仁王の髪をいじりながら
前々から気になってたことをきいてみた
「これは白髪じゃのぉて銀髪じゃ」
『いや、今はそれについては
どうでもいいから』
「俺にとっちゃどうでも良くない
大切な差じゃぞ」
『果てしなくどうでもいいや
で、なんでなの?』
興味のないことは
とことんどうでも良い人間だからさアタシ
「そやのぉ……この色の方が
なんや詐欺師って雰囲気でるじゃろ?」
『うん、アノ人おかしいんじゃない?
って雰囲気がでるね』
「そんな雰囲気いらんぜよ」
『染めてるの?』
「じげナリ」
『嘘つくな、泥棒』
「俺は詐欺師ナリ」
どうでも良い日常会話
(あ、チャイムなった)
(次の授業なんじゃ?)
(多分数学)
(なら、一緒にサボるぜよ)
、