短編

□目
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『アイツってばさー』

「おーそりゃぁーよかったの」


『もー仁王ー
話聞く気ないでしょ?』




当たり前じゃ
聞きとうもない


自分の好きな奴の彼氏の話なんて聞きとうない
大袈裟に手で耳を塞いで拒絶したいぐらいじゃ

なのにお前さんは楽しそうに話すから
じゃから、俺は話を聞いてやる


嗚呼、なんて女々しいんじゃろう

なんて素直じゃないんじゃろう



少しでも本音を言えたなら
お前さんは俺の事を見てくれるじゃろうか?





お前の目にうつるのは
俺以外の誰か
 

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