ヘタリア

□破壊行為と矛盾した君
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その小さい腕に
何人の人が壊されてきたのだろう?








「・・・スイス」



呼んで、みた

柔らかそうな金髪を揺らして
振りむく
まだ幼さの残る蒼い瞳







「・・・何なのだ」





不機嫌そうな表情を浮かべて
見上げる、瞳




思わず苦笑が漏れそうになる








こんなに小さい、軀で
こんなに無垢な、瞳で
こんなに細い、腕で


幾人を、傷つけて
幾人を、壊して
幾人を、殺めて











それでも、




「おい、聞いておるのか?」








そんなお前でも









「・・・ドイツ?」










怪訝そうに顔を顰めて









「どうかしたのか」

















心配する、なんて、







































腕に、力を加えた







柔らかな金髪が、揺れる









「ッ!!」



胸元でゆっくりと受け止めた途端
腕の中で暴れだした







「何を・・・するのだ・・・ッ」








不満そうな声を上げるので、体を自由にする





ただし腕だけはまだ、掴んだまま放さなかった











怒りを露にした瞳が、こちらを睨みつける











スイスが口を開いた、その時だった






またしても金髪が揺れる














「・・・隙だらけ・・・だぞ」



















俺の唇から、小さく零れた、言葉
自分でも驚くほど、極自然に行われた行為



瞳を見開いて、驚きの表情を見せる




しかしすぐに掴んでいる腕を振り解きどこかへと消えてしまった











「・・・馬鹿者」







その一言を、残して































「・・・悪かった」


小さな背中が遠くに揺れるのを見ながら、俺は一人、小さく呟いた













(嗚呼、)




遠ざかって行く小さな影を見ながら




想う







(お前が死んだら)






(其れは)







(きっと、)











「俺の・・・所為。」
























はい、駄作ですね。相変わらず・・・orz

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