ヘタリア

□聖なる夜に
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フランツ・・・フランス
アーサー・・・イギリス
アルフ・・・アメリカですv


























ソレは聖夜の出来事――――










「ちょっとお兄さん行ってくるわ〜」




















そう言って荷物を持ちフランツは部屋を後にした
フランツの姿が見えなくなったとたんアルフがよってくる
さっきはフランツが周りをつきまとっていた為か寄ってこなかったが、アイツが消えたとたんこの様だ












「・・・そんなにくっつくなッ!!」















子どもながらの体温の温かさが心地よかったが、恥ずかしさもあってアーサーは腕を振り解こうとする
それでも尚、くっついてくる体温に負けて腕の力を抜いた










腕にしがみつきながら眠い目を擦る様子は何とも子どもらしく可愛くて、つい口調が優しくなる










「眠いんだったら寝ていいんだぞ・・・?」











頭に手を置きくしゃくしゃと撫でると、ととろんとした目がこちらを向く









「うん・・・もうちょっと・・・サンタさん捕まえなきゃ・・・」













そう言いながら頭を預けてくる













「うん、じゃあもう少し待ってろよ。多分もうすぐサンタさんは来るから」







頬を緩めてそう言った瞬間、暖炉からもの凄い音がした



























「いってぇ〜ッ・・・」























後を追うようにして男の声が響く

さっきまで眠いといって目を擦っていたアルフが飛ぶように暖炉へと向かう



























「・・・サンタさんッ!!」
































その声を聞いて驚き、アーサーも急いで駆け寄る。火がついていたはずの暖炉には、赤い服を着たひげ面の男が転がっていた
サンタの服は焦げ、全体的に黒く煤けている























「さあ、良い子にはプレゼントをあげよう」






















暖炉から這い出て、サンタが微笑んで言う
黒く煤けた服が少し格好悪いが、二人は気にしない
二人の顔がぱぁっと明るくなる


サンタは、アーサーの目の前に来ると屈んで包みを渡す

















「僕は?僕は?」
























アルフが急かす。サンタは首を振る













「お前はいい子にしてなかったから、プレゼントは無いよ」














アルフが泣きそうな顔をして、アーサーに縋り付く















「この子の分は、どうしても無いんですか?」










居ても立っても居られなくなったのか、アーサーはサンタに尋ねた



サンタはにやりとする
















「有ることは有る。・・・但し、条件付だ」






















アルフの目が、再び輝く










「条件・・・付?」















アーサーがごくりと喉を鳴らす
背中に悪寒が走る
それでも、アルフのあの輝く目を見たらやめるわけにはいかなかった























「条件、とは・・・?」
























おそるおそる、尋ねる


































「キスだ」





































「・・・は?」


























思わず、そんな声が出る





















「さぁ、どうする?」
































笑みを浮かべたまま、サンタは問う
横目でアルフ見れば、どうしていいのかわからないという表情(かお)をしている






































「・・・わかった」


























ぎこちなく、答える




















サンタがさらに微笑む























部屋は静まり返る
呼吸と心臓の音だけが響く






























































軽いリップ音






























































アーサーは息を吐く














「じゃぁな」


























サンタは満足げに微笑むと、箱を置いて窓から出て行った






































「・・・ごめんね?」



















アルフがすまなそうにこちらを見上げる。微笑み箱を渡すと、アルフは礼を述べ嬉しそうに箱を開ける



















そして、アーサーも気を取り直して自分の貰ったプレゼントを開ける















































「・・・あの野郎ッ///」





















































































アルフに聞こえぬよう呟いた
そこには、美しく彩られたケーキが乗せられていた












































































































『フランシス・ボヌフォアより、愛を込めて』





















































という事で、仏英メインの子米英です
喋り方が解らん。
米が書きにくかったです。
キスシーンをもっとこう・・・
ま、いいかv
あー楽しかった〜♪

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