ヘタリア
□戦争と君と僕
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ドイツ＝ルイ スイス＝バッシュ です
〜bashu side〜
゛ルイが負けた"
その言葉を聞いた瞬間、身震いした
「それは・・・まことか・・・？」
冷静を装おうとして声が震える
「はい、たった今連絡がありました。」
震える腕を必死に抑える
「・・・どういたしますか？」
男が尋ねる
言葉を返すことが出来ない
（嘘だろう？・・・ルイ）
いつものしかめっ面が浮かぶ
（貴様が負けるなど在り得ないではないか）
自分が怒った時の、すまなそうな表情（かお）が浮かぶ
「ルイ・・・ッ」
口から零れる
もう、我慢ならなかった
「バッシュ様ッ!!?」
呼び止められる
が振り返らない
剣を攫み、馬に乗る
そのまま走り出した
自分の置かれている状況など気にしている暇ではなかった
只、走らせる
もう何も考えることなど出来なかったのだ
（ルイ・・・ルイ・・・・・・）
唯、唯必死で―――
『嗚呼、如何か無事で』