捧げモノ・宝物

□Pocky Day
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サクサクと軽い音が耳に残る ―――











                         Pocky Day









それは、11月のある日のこと。
 
 


 「皆で食わねぇ?」


その声に、俺は振り返った。
視線の先には、お菓子の箱を抱えたナルトが立っている。



 「いらねぇ。」


お菓子の箱が目に止まった瞬間、甘いものが苦手な俺は即答した。


シカマルが憐れむような目つきでナルトを見る。
そして、カレンダーを眺めて理解したのか、長々とため息をついた。




 「・・・サクラ達にもらったのか?」


ネジがじっとお菓子の箱を見て尋ねる。
ナルトは肯きながら、シカマルの横へと腰を下ろす。


 


 「だから、皆で食おうぜ?」



そう言って、皆に一個ずつ箱を投げてよこす。

そして、俺の所にも。




 「・・・だからいらねぇって言ってんだろッ!?」



ナルトの方を睨みながら叫ぶ。
ナルトは、俺を横目で見つつ笑ってポッキーに噛り付く。



ネジとシカマルは箱を開ける。
箱の中には、また袋。
袋の封を切れば、お菓子の匂いが鼻を突く。
隣で美味しそうに食べるネジの顔を眺めれば、ネジが視線を落としてくる。







 「サスケも食べるか?」






そういわれて、お菓子を差し出される。
さっきよりも強い、お菓子の匂いに鼻を刺激される。







きっと、アンタに悪気はないのだろう。










顔をしかめつつ噛り付いた。




 

「ッ・・・」







口の中に広がる、何ともいえない甘ったるさ。










 「食べたくないんだったら、吐き出していいぞ?」





さらに顔をしかめていると、ネジは可笑しそうに言う。





首を振ると、優しく微笑まれた。










「じゃぁ、ちょっとじっとしてろ。」














言うが早いか、俺の頬へと手を添える。










顔が、近づく。










俺は驚いて口をもごもごさせるが、お菓子で塞がれている。










ネジの唇が微かに開いてお菓子を咥えた。










唇の距離は、あと数ミリ・・・

































パキっとお菓子の折れる音。

























顔と顔との距離が広がる。









俺はまだ硬直していた。















 「そんなにこれが甘かったか?」





ネジはお菓子を眺めながら不思議そうに問う。










俺は答えない。











 「サスケ・・・・・・?」











ネジは首を傾げる。











シカマルとナルトがニヤニヤしてこっちを見ていた。












































嗚呼、アンタはなんて鈍いんだ・・・・・?





















ハイ、意味不明ですね・・・;

しかも、ちょっと時期ずれた・・・


こんなもので、よろしければ貰って下さい!!

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