「ねーぇー行こうよ!!」

「んーどうしようかな?」

「酷っ!!」


とある1室で行われている会話。

それは今夜催される花火大会へ行くか否かの口論。

…と言っても少女が一方的にしているのだが。


「どうしてダメなの?!」

「だってめんどくさそうじゃん、そういうのって。」

「うぅ〜白蘭の意地悪!!」

「姫も我が儘だよね。」


ヒュルルル〜〜……ドーンッ


「始まっちゃったじゃん!!」

「うん、そうだね。」


口論を続けていれば、外は暗くなり始め、花火は打ち上げ始めていた。


「せっかく準備してきたのに〜…」

「まぁまぁ、いいじゃない♪」



藍の空に浮かぶ華


(姫の浴衣、他の人に見せたくないんだよね……)(え?なんか言った〜?)(なんでもないよ。)


***


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