ガンダム00if
□story1†ソレスタルビーイング†
1ページ/1ページ
アフリカにそびえるAEUの軌道エレベーター。
その軌道エレベーター付近にあるAEUの軍事演習場では、AEUの最新鋭MS、イナクトのデモンストレーションが行われていた。
デモンストレーションの会場にはユニオンのエースパイロット、グラハムエーカーと、その友人で技術顧問のビリー・カタギリの姿もあった。
「カタギリ、あのMS、イナクトをどう見る」
「どうもなにもフラッグの猿まねだよ、独創的なのはデザインだけだね」
グラハムの言葉に鼻で笑うように言い捨てるビリー。
その声は決して小さなものでは無かった。
『そこお! 聞こえてるぞ!』
しかしデモンストレーションを終え、着地したMSから反論されようとは2人も思ってもみなかった訳で。
「集音性は高いようだな」
皮肉ったような笑みをグラハムが浮かべる、そんな時。
「なんだ?」
グラハムがふと見上げた遥か上空。
太陽を背に‘何か’がこちらに向けて降下してくるのを見つけた。