今日は誰かな?
□今日は誰かな?
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☆日曜日☆
それは、週の終わりや始まりと言われる日曜日のこと。
もう日も変わろうとしていた、深夜11時59分。
私は、まだ今日は誰も来ていない事に疑問を抱きながら眠りに付こうとしていた。
_____チッ、チッ、チッ、まさに、日付もかわる瞬間。
ドンッ
いきなり私の部屋全体に響き渡る音。
____そして、煙。
「いつつ・・・」
彼の声が、否、あの方の声が聞こえる。
やっぱり、最後の締めくくりはあなたでしたね。
『綱吉様・・・』
「おはよう、凛。」
にっこりとそれはそれはすばらしい笑顔で私に言った。
え、ちょ、
『綱吉様、今は深夜です。ちょうど、あなたが来たときに12時をさしました。』
「え、まじ?時差とかじゃなくてかぁ・・・
ま、いいや。」
狽「いんですね。
『それで、今回はどういったご用件でしょうか?』
私は、あえてきく。
すると、それを見透かしたかのように、
「いやだなぁ、凛。本当はわかってるんでしょ?」
といわれた。
『まぁ、とにかくはやくいっていただけなければ、間に合いませんよ?』
時計はもう12時3分。
みんなの感じからして多分5分しかいられないんだろう。大方、10年バズーカを改良した、10前に戻るバズーカ、ってかんじかな。
「さっすが凛。よくわかってるねー」
それでもお茶らけていう綱吉様。
なぜ?あなたは何のためにここにきたのです?
私に、言いたいことがあったのでしょう?
「でも、俺は立った一言。それも、5文字だから。時間なんて、要らないんだよ。」
いや、あったらだめなんだ。
そうつぶやいた綱吉様は、なんだか泣きそうな顔をしていた。
『なぜ、でしょうか?なぜ、そんなにもなきそうなのです?』
私には、わからない。
「いや、なんでって・・・嗚呼、凛は、君はそういう子だったね。
可哀そうに。でも、俺はソンナ凛に助けられた。
凛、______ありがとう。」
やさしく微笑んで言った綱吉様の体は、もう消えかかっていた。
『っいや!行かないでください!』
「ごめんね、凛。ありがとう。こんな俺を必要としてくれて。本当に、ありがとう。それと・・・」
「_____」そういって、綱吉様はきえていった。
その、一言を残して。
「アイシテル」
それは、私にとって一番わからない言葉。
「アイシテル」って、なに?
「愛」って、何?
「愛」を受けずに育った私には、とても重くて、とても軽い、共感しようにも感情を知らないから、表現できない。
抽象的にならいえても、それはなんて感情?
なんて問われれば、静寂しかいえない。
知らない、その一言。
だけど、今ならわかる。
たった5分間だったけど、綱吉様と話して、とても「うれしかった」し、心があたたまった。
これは、こんなにも暖かくなったのは、きっと、綱吉様に初めて会った、始めてあったあの時以来だろう。
だけど、この一週間で、形は違えどたくさんの「愛」をもらった。
もう、一人じゃない。そう、実感できる。
今の君たちに言っても、何もわからない。
けれど、返そう。
この、恩を。
この、感情を、あげる。
この、「愛しさ」と「うれしさ」を。
_____星屑、すべて私の手の中で微笑んだ。
次ページあとがきです。
読んで頂けたら幸いです。