今日は誰かな?
□今日は誰かな?
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☆火曜日☆
不思議なオニイサンとの出会った翌日、私は学校をサボった。
理由は簡単。
だって、
『曇りなんだもん・・・』
私はフゥ太クンが雨が苦手なように、天候のはっきりしない曇りが苦手だった。
制服に着替えて外に出てから気付いたため、私は公園に居たのだった。
「ねえ、君、学校は?」
そんな私に、昨日のように、けれど別の、声が一つふってきた。
昨日のオニイサンも入れると、二つ目の声。
「ねえ、聞いてるの?
もしかして、サボったの?」
私は答えない。だって、曇りだと身体がだるくてしんどいから。
「・・・沈黙は肯定とみなす。
きみはここで、咬み殺す!!」
そういってボーっとしている私にめがけて鉄の棒のようなものが振り下ろされる。
『あ・・・』
私は自分が窮地に立っていることを置いて、思わずふってきた雨に声を上げた。
これなら、学校にいける。そう思ってたった瞬間目のまえで鉄の棒が止まった。
「やっぱり君はおもしろい。
面白いから今は咬み殺さないであげる。」
『そうですか。
ありがとう?』
カミコロス、という言葉、どっかできいたなあ・・・
そうポツリとつぶやいた。
すると・・・
「クス・・・
ああ、そんな君に手向けの言葉を一つ土産としておいて言ってあげるよ。」
『??
土産?』
何のことなのかさっぱり意味が解らない。
でも、そんなことにはかまいもせず、オニイサンは続ける。
「今は未来の、未来は今の為に存在している。
でもそのくせ同時に時間は進む。
嗚呼、なんて時間は残酷なんだろうね。
でも、時間にはそんなこと聞いちゃいない。
だから、やりたいことをすべてやって悔いが残らないようにしなよ。
悔いは、一つの鎖になるからね。
いつまでも、君を地上(ここ)につなぎ、とどめる。
否応なくね。
・・・ああ、それと、僕の名前は、」
雲雀恭弥だよ。
そういい終えたと同時にオニイサンは消えた。
なんだったんだろう。
ツナに後から雲雀恭弥ってひとをたずねよう。
そう思った曇りの日。
____星屑、二つ 舞い落ちて・・・