今日は誰かな?
□今日は誰かな?
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☆月曜日☆
『あ〜やっぱ夜空ちょうきれー♪』
私は上を向いてブランコをこいでいた。
黒い空に灰色の雲。そこに輝く白く光る星。
『・・・大空だなぁ。』
あぁ、そろそろかえらなきゃ・・・
名残惜しい気持ちを抑え、家路を歩きだす。
曲がり角に差し掛かったところに、一つの銀色が煌いているのが見えた。
『うっわぁ・・・誰かを思い出す色だな。そんでもって髪型も一緒だし。・・・ちょっと長いけど。
・・・あいつのオニイサンかなにかかなぁ〜?』
ぶつぶつと独り言を並べている私に、舞い落ちて来たのは一つの言の葉。
「おい、てめぇ、凛か?」
『??なんで知ってるんです?
少なくともオニイサンとは初対面でしょう?
・・・なんででしょうかねぇ?もしかして、どこかのファミリー・・・』
いや、それはないだろう。
きっと彼は、私の知っている彼と同一人物だろうから。
私の勘は、あの方ほどではないけれど、いいほうだ。
「ちっ・・・やっぱり凛だな。
凛、ちょっと付き合え。俺は獄寺隼人だ。
わかるだろう?
わかったら、時間がねぇからさっさと付いて来い。」
グイ、と腕を引っ張られる。
『うん?でも私の知ってる隼人は少なくとも同い年だよね?
嗚呼、オニイサン、獄寺のオニイサンかい?』
あ、キャラ変わっちまった←
「・・・まぁ、それでいいから、さっさと歩け。
時間が、俺にはねーんだよ。」
悔しそう、でもどこか悲しそうな顔を隠そうともせずさらしているオニイサン。
着いた場所は、さっきまで私がいた公園。
『え、もどってきちゃったじゃん。
近いけど、1,2分しかかからないけども!』
あ、もういーや。
「ちっ・・・あと1分・・・
いいか、お前に一つだけ言ってやる。
10代目に迷惑掛けるな。それは、お前の思い込みが迷惑となるときもあるッツー事だ。
お前は今、自分は10代目を守れるなら、死んでもいいと思ってるかも知れねぇ。
だが、それは違う。
俺たちは、お前がいなくなったら悲しいんだよ!
だから、いつでも相談しろ。
話は、いつでも聞いてやっから。
じゃあ、ソンだけだ。」
そういってオニイサンは消えた。
なんだったのだろう。
私が状況を理解するのは、あと数時間後。
______星屑、一つ その手に舞い落ちた。