No.1529
□Act.1
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『はいはぁい、僕でーすっ。』
「…高谷です。」
『高谷さんね、
一ヶ月ぶり、かなぁ?
なぁに?今日は誰きぼー?』
「遥くんを、」
『あっれぇー高谷さん浮気ィ?
もう遥は捨ててぇ秋に乗り換えたぁって聞いたよぉ?』
「前回のは駆け引き、だよ。
一度秋に乗り換えた事で遥はどういう反応するかなってね。」
『ふぅん。
じゃあー、開けるからーあがってきてねぇ、』
ウィーンと横の自動ドアが開く。
『つく頃にはもう遥に“なって"待ってるからぁ☆』
男がその言葉を耳に入れた時、自動ドアは閉まった。