ゴッドイーターというゲームの体験版をやった記念。
「ねぇ綱吉クン、笑って。ねぇ…」
「嫌だ!俺は絶対にお前のまえでなんか笑ったりしない!」
綱吉クンは、僕を拒絶する。
僕がどんなに君を喜ばせようとしても、楽しませようとしても。
どうしてかな。
僕はこんなに君のことを想っているのに。
愛してあげているのに。
だけど優しい僕は、綱吉クンを笑顔にしてあげようと思ったんだ。
「ツナ」
それなのに君はひどく驚いた顔をして、
「ディーノ…さ…あ、あ…っ」
笑うどころか泣いてしまったね。
この世の終わりみたいな顔をして。
「ツナ、どうして泣くんだ?ツナは俺を好きだったんだろ?」
【僕】は、綱吉クンに手を伸ばす。
ずっとあんな生意気で気丈に振舞っていたというのにね。
まるで別人のように、綱吉クンはただ怯えた表情をして弱弱しく首を振るだけ。
「なぁ、ツナ。笑ってくれよ。可愛い笑顔を見せて?じゃないと…」
彼の姿が蕩けて元の僕の姿に戻っていく様を見つめながら、綱吉クンは何を感じているのかな。
僕は僕に戻った指で、動かなくなってしまった綱吉クンの頬を撫でた。
「僕が彼を取り込んだ意味が無いじゃない」
これなら君が喜んでくれるだろうと思って、やりたくもないことをやったのに。
優しい僕は、自分を傷つけてまで君が愛していた彼を見せてあげたのに。
ああ。
結局、君は笑ってくれないんだ。
何をやっても、笑ってくれないんだ。
「ねぇ、綱吉クンって怯えてる顔も可愛いんだね」
それならもういいや。
怯えた顔でもういいや。
初めて見たその表情も、すごく可愛かったから。
「もっと怯えてみせろよ、ツナ」
また姿を蕩けさせて、彼に変わる。
綱吉クンはきっとこの姿の方が怯えてくれるよね。
この姿のままめちゃくちゃに犯してあげれば、もっともっと怯えてくれるかな。
彼を嫌いになって、僕だけを見てくれるかもしれないね。
僕は自分の一部になってしまった彼の姿のまま、ひどい高揚感に唇を歪ませた。
敵を捕食というシステムが格好いいと思ったんです。
ディーノさんが白蘭さんに取り込まれちゃった話。
一人白馬!