サンル
□月の光(サンジ×ルフィ)甘
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月が今日もきれいだ。
ルフィは大好きな場所――船首で月を眺めていた。
大好きな人と同じ色。
「ルフィ、そんなとこにいたら、また落ちるぞ」
「ん?ああ、ゾロか。ニシシッ。だーいじょうぶだよー。ん?あ・・・・あぁっ?」
「!!!ルフィ!!!」
言っている間に、大きな波がきて、気づいたら、ルフィは海に落ちてしまっていた。
「ったく、だから言わんこっちゃねぇ!」
暗い暗い海にゾロは飛び込んだのだった。
★★★
「ゾロッ、大丈夫だった?あっ、こんなとこ怪我してんじゃない!」
「あぁ?んなもん大した事ねぇよ」
「ルフィ・・・頭打ってるみたいだ・・・すぐ手当しなくちゃ」
声が聞こえる。
誰の声だろう。
たくさんいる。
「ん・・・・」
「あっ、目覚めた!ルフィ、大丈夫か??」
目を覚ましたそこにいたのは・・・
「し・・・・・しかーーーーーーーーーーーーー!!!」
「鹿じゃねぇっ、俺はトナカイだっ!!・・・・って・・・ルフィ??」
全員の顔が驚愕の色に染まっている。
「ルフィ・・お前・・・まさか・・・」
「・・・・・お前ら・・・・・誰だ?・・・・・・ん?つか、俺が誰だ?」
「・・・・記憶喪失だ」
鹿・・・もとい、トナカイがショックを受けたように呟いたのだった。