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07:六月花嫁と機械花婿
「ちょ、ブーツとかずりぃぞ!」
「その手があったか…!!」
「使ったもん勝ち☆マネすんなよ―?」
当日、スーツ組はやれブーツだやれスニーカーだと騒がしい
勿論スニーカーなんて履かせる気はないので燎と相璃は大人しく黒いシューズを履かせておいた
…マジで真っ赤なスニーカーだけは勘弁してくださいort
「まだ?」
「ちょ、ちょっと待ち!髪がまだっ!!」
「だから、早めに準備しなさいと言ったでしょう」
「瓶の場合、人の格好見てにやけてる時間の方が長いから」
「そ、それもどうかと…」
こちらはこちらで瓶があっちへバタバタこっちへバタバタ
人のを見て叫んでいる暇があるならさっさと準備してしまえばいいものを…まぁ、当の本人が嬉しそうだったので良しとしよう
…いや、萌えだのなんだのと叫ばれたこちら側としては良しとしていいものかは微妙だが
「お、綱吉じゃん!」
「燎さん!?それに皆さんお揃いで…お、おはようございます」
「はよー」
「はよーッス!」
「…」
「お早うー」
「お早う御座います、綱吉君。その格好を見た所綱吉君も結婚式に招待されたのですか?」
「麻龍さん達も招待されたんですか!?(何、やってんだよアイツ!?)」
驚いている所を見るとどうやら綱吉君も結婚式があることを知らなかったようだ
あんな達にリボーン君と言う子と一緒に住んでいると聞いていたので知っているものだと思っていたのだがどうやら違ったらしい
「はひっ!ツナさん、このクールでビューティな方々はどなたなんですか!?」
「ツナ君のお友達?」
「ハル!京子ちゃん!(そうだ、二人が居たんだった!!)」
慌てる綱吉の後ろから顔を出す
そこには茶髪の女の子と黒髪の女の子がいた
ドレスを着ている辺り彼女達も結婚式に行くようだ
「おや、可愛らしい方々で…綱吉君のお友達ですか?」
「はひっ!可愛らしいだなんて!!私は三浦ハルと申します!」
「笹川京子です!」
笹川と言えば最近毎日の様に会い、勉強を教えている少年が直ぐに思い浮かぶ
それは燎も同じだったらしく小さく首を傾げた
「笹川?…ってもしかして、お前の兄貴って了平か?」
「お兄ちゃんの事知ってるんですか?」
「おう!オレ、了平の席隣だからな!仲いいぜ?オレは緋嵐燎、よろしくなー!」
「私は菟珊麻龍と言います。私も了平君とは仲良くさせて頂いていますよ?」
「わたしも笹川君とは同じクラスで、白田ものって言います。よろしくね」
「俺は刈奈相璃!よろしくな!」
「うちは阿部あんな。よろしくー」
「私は神崎千尋。…まぁ、よろしく」
「よし、間に合ったっ!!うお!?え、えーっと、置石瓶ですー?よろしく!」
「「よろしくお願いします!」」
なんて礼儀正しい子達なんでしょうか
家の息子たちも見習ってほしいものです
…勿論無理だとは思いますが
「さて、そろそろ間に合わなくなってしまいますから行きますよ」
「「「「「はーい!」」」」」
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