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06:結婚式前夜祭


「…おや?」

いつものように郵便受けから新聞を取ろうと手を入れると中から一通の手紙が出てきた
この家に来てから手紙らしい手紙を受け取っていなかったせいか何だか不思議な気分で家に戻る


「パパー、お腹空いた!」

「俺もー!」

「直ぐに作りますから、それまでもので我慢しててくださいね」

「えぇっ!?」

騒ぐ双子にものを与え、リビングに向かう
少し、いやかなりものが可哀想な気がしたがまぁ、大丈夫だろう
…多分


「麻龍、その手紙は?」

「えぇ、結婚式の招待状のようです」

不思議そうに手紙を見た千尋に答えると瓶とあんなが覗き込んできた

「結婚式?誰の?」

「えーっと、『リボーン ビアンキ』って書いてあるね。リボーン…って確かー…」

「こないだのスーツ着た赤ん坊じゃない?」

「そうそう!あの赤ん坊だ」

千尋の言葉で思い出したあんなはすっきりしたような笑顔でソファに座った
瓶はその横に座りながら首をかしげる

「赤ちゃん?」

「赤ん坊ですか…(確か綱吉君が同じ名前を言っていたような…)」

「「パパー、まだー?」」

「ぱ、パパ、早く…っ」
もう限界っ

双子の大きな声に思考を遮られ顔を向けるとそこには息絶え絶えなものの姿
あぁ、忘れてましたね


「もう少し我慢しててくださいね」

「麻龍、日付明日になってる!」

「おや、ではすぐに礼服を見繕わなければいけませんねぇ」

「あたし、手伝うよー?」

「うちもやっちゃるよー」

「ありがとうございます。さて、いい加減我慢の限界でしょうし、ご飯の準備をしましょうか」

ものも可哀想ですしね
双子のオモチャと化しているものを見て苦笑い
でも、助けません


「今日のご飯は何?」

「今日は中華ですよ、千尋」


さて、今日は忙しくなりそうですね


To be continue…
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