* いろいろ *

□ * 拍手小話集 A *
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* 一度や二度ならいいけれど *






ほんまはボク、わりかし淡白な方やと思うねん。

欲求が溜まるコトもあんまなかし、乱菊を見慣れとるせいか、そそられる事も殆どなか。
一人でおるのも平気やし、誰かを特別や思うたこともあらへんかった。
きっと、傍から見たら寂しいヤツやと思うけど、ボク的には気楽で良かったんよ?


でもなぁ…。最近ちょっとおかしいねん。
ひょいと気軽に引っ掛けたハズの子ぉが、どんどん大きゅう存在になってきてん。
…イヤ、そない睨まんといて。気軽言うても最初だけやで?
今なんて朝起きて一人やと寂しゅうてかなわんし、顔見たら抱きつきとぉなるし、ちゅーなんてしてもうたら、押し倒さずにはいられんし。

……な?おかしいやろ?



「そーね」

うわ、乱ちゃん冷たァ。日番谷さん時と全然態度が違うんやない?


「当然でしょ。聴いてやってるだけありがたいと思いなさいよ」

…鬼オンナや。せやから百年たってもヒトリなんや。


「なんですってぇ!?」

いや、何でもなかよ?乱菊はほんまええ女やな〜って言っただけやで、うん。


…でな!ほんま日番谷さんは可愛ええねん。
そらどんな時も可愛ええけど、ボクしか知らん日番谷さんがまた格別で…。って聴いとるん?乱菊。(ほんまは喋りたいんやけど日番谷さんが怒らはるから)エロい話せえへんし、ちゃんと聴いてぇな。



「…もうお腹イッパイ」

えー。そないなこと言わんで。


…ホラ、日番谷さんって照れ屋さんやから、すぐボクんこと邪険にするやろ?せやから、たまーに仕返しで冷たくしてみんねん。
そうするとな、せいせいするぜ、みたいな態度しはるんやけど、目ぇは正直やんなァ。オロオロするんよ。捨てられそうな子犬みたい、ってゆうのん?
それがまた可愛くってな〜。でな、でな…。








数日後。

渡り廊下ですれ違う際に、市丸は松本に声をかけた。



「あ、乱菊」

「何でしょうか、市丸隊長」

「今日また呑みに」

「ぜぇったいに、イヤ!!


つい最近聴かされた、気持ち良く酔うたびに始まるうざったいノロケ話を思い出し、松本は話の途中で耳を塞いだ。






-オワリ-



客先移動中に思い付いた、しょうもないネタ。
(拍手お礼文なのにすみません^^;)



ご来訪ありがとうございます^^


2008/12/26 ユキ☆

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