* 短編小説 *

□ * 七種の船 *
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『なァな、知っとる?日番谷さん――』


知識をひけらかすでも、世間知らずを諭すでもない口調でお前はよくそう言った。

それは現世のことだったり、誰かの噂話だったり、瀞霊廷の七不思議だったり。
多岐に渡るそれが新鮮で、俺は毎度楽しみだった。

見識が広がるからじゃない。
それがアイツの言葉だから。

知識、経験、見解。全部お前の“中身”だろう?



―――だから。

お前自身を知るみたいに、嬉しかっただけなんだ。









* 七種の船 *




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