novel

□始まりはこの手に(亜海)
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話している途中の此奴の体をダンッとフェンスに打ち付ける。

何事かと慌てる此奴の開きかけの口に口付けを落とす。

「っ!!?」

そして空かさず口の中に舌を滑り込ませる。

歯列をなぞり,ひたすら抵抗してくる両手を左手で押さえつける。

「はっふぅ・・・あぅ・・・っ」

息の仕方も分からねぇのかよ。

此奴は差恥でか苦しみでか顔を真っ赤に染め,ただひたすら俺にされるがままになっている。

俺は何度も角度を変え口付けを落とす。

その度に唾液が此奴の口から顎を伝う。

こんな此奴を見てると,ブッ壊すんじゃなく,全てを・・・。



奪いたくなる。



空いている方の右手をTシャツに滑り込ませる。

そして徐々に上へと手を移動させる。

そして手が突起に触れる。

「っ!!あっあぁぁぁっ・・・!」

ここは所謂性感帯らしい。

可愛いじゃねぇの?

思わず口から笑いが漏れる。

そして俺は突起を弄くり廻す。

摘んだりつついたり。

その度に此奴は声を上げ鳴く。

俺も次第に触るだけでは物足りず,Tシャツを捲り突起部分に舌を当てる。

「ひあぁぁぁっ・・・!!」

ホント此奴,甘い声で鳴くな。

軽く突起を甘噛みし,クチュクチュと音を立てる。

口を話した其処はすっかり赤く染まり,突起部分はピンと張り詰めていた。

此奴は涙を瞳一杯に溜め,初めて受けるかのこの快感に必死に耐えていた。

そろそろ・・・限界・・・か。

俺は名残惜しげに此奴の首もとへと吸い付く。

そして俺の物の印,赤い花を咲かせる。

今まで押し付けていた手を離し,その場に座らせる。

捲れていたTシャツを降ろすと,張り詰めていた突起部分が擦れて痛そうだ。

このままじゃマズいか。

もう一度俺はシャツを捲り胸の突起に舌を這わせる。

今度は優しく,ゆっくりと。

そんな俺に此奴は涙の溜まった瞳で睨み付ける。

「・・・な・・・に,しやがんだ・・・く・・・そ・・・」

震えて言葉もおぼつかない様子。

此奴,今までよく喰われなかったな。

すげぇエロい体してる癖に。

俺のキスと愛撫だけでここまでイくなんてな。

「てめぇがんな瞳してっから悪ぃんだゼ?」

「なに・・・がだ・・・よ」

俺はフッと笑って学ランを脱いで此奴の肩へと掛ける。

「ちゃんと洗って返せよ」

「あっ・・・おいっ」

俺はそのまま,振り向かず家へと歩いた。





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