詩/1
□言葉(コトノハ)
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犬の様に従順で、
猫の様に気紛れ。
そんな私を
貴方の傍に置いてくれるなら
貴方が私を掴んでいる限り
言い続けてあげる
『好きだよ』
猫の様に気紛れで
貴方の腕をすり抜けて
何処に行ったか分からない
私を捜してくれるなら
見つかったその場で
言いましょう
『さすが私の愛しい人』
犬の様に従順で
貴方に付き従う私を
沢山の人混みの中から
見つけ出してくれるなら
貴方の額に唇をそっと落として
言い放とう
『私は貴方だけが欲しいの』
いつ言えるか分からないけど
いつか言いたい
私がいつ消えるか分からないけど
その日まで
『貴方と共にこの命が尽きるまで』
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