●花薊物語●
□エピローグ
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「夢なわけないのだよ・・・」
カオス先生に問い詰めた。そこまでは覚えてる。
しかし何を問い詰めたのか全く覚えてない。
違和感。
記憶力には自信があるからこその。
どうせカオス先生に言ったってはぐらかされるから黙ってるけど。
「はあ・・・」
その時、目の前にカオス先生が立っていた。
「あ、カオス先生、久しぶりに授業ですか?」
「いえ、ユルリさんのところに新しい紅茶を持って行こうと。」
カオス先生が差し出した袋からは紅茶独特の匂いがした。
「そうですか・・・。・・・あの、」
「何でしょ?」
「あ、やっぱり、いいです。」
「そう。それじゃ、授業頑張って下さい?」
もう授業がはじまる時間だ。
「あわわわっそ、それじゃあ!」
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