●花薊物語●

□花薊物語 セミ編
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セミは、その物体を拾った。

「・・・?シャーペン・・・」

自習室の廊下に転がっていたもの、それはシャーペンだった。

「コレって和夫のんやん!」

そのシャーペンには某SM○Pのメンバーのシールが貼り付けられている。

まさしく和夫のシャーペンであった。


「和夫お気に入り落としてるやんー」

和夫のシャーペンでペン回しをしながら、セミはカチューンに返信をした。


『題名:Re:外に誰かいる?』
和夫のシャーペンが落ちてるだけで誰もいーへんけど。
 
 −END−

メールを無事送信して、セミは自習室に戻った。

シャーペンを普段和夫が使う机に置き、その隣に座る。


その場に居た筈のカチューンは、セミには全く見えなかった・・・。




end
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