●花薊物語●

□花薊物語 ミッチー編
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この塾の関係者って・・・一体・・・!!?

ミッチーは、『その人物』の人影を睨みながら冷静を装って『その人物』の情報を聞き出していた。


ここで怒りと混乱に身を任せて怒鳴っても、相手には通用しないだろう。

そのことを考慮した上で、ミッチーは「睨む」という手段に出たのだ。



・・・塾関係者ってことは
・・・生徒ってわけじゃなさそうだし、
・・・教師ってこと?
・・・でもこんな人はあたしは知らないから。


特別教師、か裏方の営業者・・・とかってことかな?


ミッチーは自分の頭で情報を整理しようとした。
最後までは整理出来なかったようだったけれど。



「・・・じゃあ今この塾がどうなってるかご存知ですか?」

相手を逆撫でしないようにミッチーは敬語で尋ねる。


ツナ8は、軽くあしらわれたのを侮辱と受け取ったのか、ずっと口を噤んでいる。

問いただすのを全てミッチーに任せたようだった。


『その人物』はゆっくり含み笑いを見せて、


「Dali、の絵の中に入り込んじゃったんだってねぇ?」

Daliの部分を強調して今の現状を淡々と答えた。


「あ・・・っっ!!!」


ミッチーとツナ8はほぼ同時に声を上げた。

そう、Daliと名乗る(?)人物と、今の塾の現状。



どちらもDaliというキーワードが関係しているのだ。

こんな偶然、ありえるのだろうか。


ここに来て、二人は初めて『その人物』と『この奇怪現象』の繋がりに気付いたのだった。





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