●花薊物語●

□花薊物語 ツナ8編
1ページ/4ページ

「なあなあミッチー!」

ツナ8は同級生のミッチーに声を掛けた。


「今パディいねぇし、ちょっと外出てみねぇ?」

そう、ツナ8とミッチーは、パディの授業を受けていた生徒で、まあつまりしずと同じクラスなのである。


ミッチーは、後ろで括った髪をファサファサさせながら、目を細めて

「あ、いいよ。」

と軽く返事をした。


ツナ8は、他の生徒に
「パディが帰ってきたら、トイレに行ったっていっといて!」

と言伝をし、ミッチーと共に教室を出ていった。


「なあ何でこんな事になったんだろうな?」

ツナ8が言った。

「前から変な塾だなぁとは思ってたけどさ、コレは流石に予想外だぜー・・・」

眉間に皺を寄せながら淡々と話す。

ミッチーは、

「何でなんやろうな?」

とだけ言った。
こんな事は考えたってしょうがない。


その後普段と変わらない会話をしながら、二人は出口に着いた。


ガラス張りになっている扉の向こうは、やはり異世界と思える光景が広がっている。

「・・・行こう!」

ツナ8が決心したように扉を押した。



「・・・ぅえ?」

扉を開くと其処だけ別の空間が広がっていた。

某漫画の、どこ○もドアのように。


後ろから見ていたミッチーも絶句している。

「これ何処・・・・・・?」





.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ