●花薊物語●

□花薊物語 パディ編
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困った困った困ったぁー!!!

パディはにやにや笑いながら混乱を起こしていた。


平凡な日常を送りたくて塾の講師になったのに、非凡な事件が起こってしまった。


「ふふふっ!!まさかこんな事になるなんて・・・どうしよー!!!?」

パディは普段、何が起きても焦ることのない、冷静さを持つ先生だった。

そのパディが此処まで混乱を起こすということはよっぽどの事態なのであろう。


パディが冷静さを失って、必死に落ち着こうとしているとき、不意にカチューンが立ち上がった。


「・・・カチューン?」


不審に思ったパディは、小声で彼女の名を呼ぶ。
勿論カチューンに届くことなく、小さな声は消えた。

そして、カチューンは教室を出ていった。


ますます不審に思ったパディは、他の生徒達に此処から出ないでねっっ!と言い、教室を出てカチューンの後を追った。


ん・・・?この方向は・・・

自習室?


やっとパディが行き先に気付いた時、カチューンが自習室の前で立ち止まる。

どうやら、携帯をいじっているようだ。


パディは壁の陰に隠れてカチューンの様子を伺うことにした。





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