●花薊物語●
□花薊物語 セミ編
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今日はセミは塾が無い。
まあ、とっているコマがないだけだけれども。
その為、セミは自宅でテレビを見ていた。
すると突然、傍らに置いたたっちょんカラーの携帯が鳴り出した。
たっちょんとは、セミが大好きな関ジャニ∞のメンバーで、自習室にもしっかりとポスターが貼ってある。
セミは右手を伸ばして携帯をとった。
『題名:塾』
なんか塾が変な世界に来ちゃった!!!
まわりの風景がダリの絵やねん!!
みんな混乱状態でどーしよー!!!??
−END−
・・・カチューンどうしたんやろ?
頭おかしくなった?
いやいや前から変やったけどさ。
セミは、頭にハテナマークを浮かべながら、今が授業中の時間であることを思い出し、返信を打った。
数分後、
ブーッブーッブーッ
とバイブ音がなる。
『題名:ほんまにへんなとこ来てんって!!』
みんな混乱状態やしそっちの世界と繋がってるのが携帯だけやねん!!
ほんまに大変やねんってば!!
−END−
何の嘘やねん。
セミは思った。
ていうか授業中・・・
真面目なセミは、授業中にメールをするのは悪いと思い、カチューンに返信した。
今から行く、と。
どうせいま暇やったしな!
カチューンの嘘聞いたろー
軽い気持ちで思い立ち、テレビを消した。
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