●花薊物語●
□花薊物語 しず編
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どーしてこーなっちゃったのかなー。
しずは、今の現状を分析しようとしていた。
僕こういうの苦手なんだよー・・・
しずは、はあ、とため息をつく。
ダリの絵の中・・・
ダリの絵・・・
え、ダリの絵?
ラティファイが、横で和夫と戯れている。
考えることに疲れたのだろうか。
そういえば、ダリの絵・・・
すっく、としずは立ち上がった。
そして歩き出す。
ラティファイが、
「何処行くのー???」
と聞いて来たのに、適当に対応し、しずはある場所へと向かった。
ある場所・・・そう、塾長室。
しずは、不気味に加工された塾長室のドアを、ノックもなしに開けた。
バタン
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・失礼しました。」
何があったのか、しずは失礼しました。とだけ告げ、塾長室の扉を閉めた。
しずの顔があからさまに青くなっている。
・・・何があったんだろうか。
こっそりしずをつけてきていたあげたまご、和夫、ラティファイをはじめとする軍団は、しずの変動に心配というより、好奇心をかき立てられていた。
塾長室に何があったんだろう・・・
と。
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