SS

□調教
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調教2





ツナに性教育を教え込むという願ってもいない役を請け負った俺だが、なかなかツナと二人きりになるチャンスが無く歯痒い思いをしていた。




ある金曜日の放課後。


数学の小テストを一桁とゆう素晴らしい成績をとった俺とツナは、大量の課題を出されうなだれていた。





「土日中に数学ワーク30ページなんて無理だよ!!終わらないよー!!」



「任せて下さい、十代目!!!土日中俺が付きっきりで(ハアハア)教えますんで!!(ハアハア)」



「(何かハアハア聞こえる…)でも折角の休日に悪いよー。」



「滅相も有りません!休日に十代目のお顔が見れるだけで俺は、俺はあ!!!!!」



獄寺が気持ちの悪い告白をしている時自転車が通り、俺達の目の前で止まった。




「チャオッス。ダメツナ。数学の小テストはどうだったんだ。」




ゴーグルを掛けたビアンキ姉さんが自転車をこぎ、赤ん坊が籠に入り現れた。





「うぅ…4点……だよ…」



「ほう…10点満点かそれは。山本、お前はどうだったんだ?」




「ん?俺か?俺は6点だぜ!ツナにわ勝ったのな!!」




ニカッと笑ってツナの髪をぐしゃっとすると獄寺が吠えた。




「テメエ!!!十代目のお櫛を!!!」




「なっ…たった2点差じゃんか!!」




「ドングリの背くらべだな。」




「ぷっ情けない。」



言いながらビアンキ姉さんはゴーグルを外した。



「ホゲ―――――――!!!」



「獄寺くんっ!!!!!」




獄寺は白目を向いて倒れた。と同時に赤ん坊は言った。




「オイ、ダメツナ。課題出されたんだろ。たまには飼い犬に頼らず山本と力合わせてやってみろ。土日山本の家に泊まり込みだ。」




「そんな…急に無理っ…」




「わかったのか、わかんねーのか」




チャキリと銃を構えるとツナはわかったと言いながら俺の後ろに隠れ、山本ごめんね、と言った。



赤ん坊は
聞こえるか聞こえねーかの声でニヤリとして言った。





「チャンスを無駄にするんじゃねーぞ。」






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