SS
□捕獲
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お腹が痛い…
なんでだろう…
真っ暗でなんにも見えない…
俺、なんで此処にいるんだっけ…
捕獲
今日は日曜日だ。久しぶりにチビ達が全員いない。母さんが遊園地に連れてったからだ。
『ツッ君も行く?』
―なんて言われたけど行く訳無い。せっかくの休みでしかもチビ達がいないなんて幸せすぎる。
ゆっくり休めるぞ、と思った時…
プルルルプルルルプルルル
電話が鳴った。煩いのがいないからよく響く。
「はい、沢田です。」
「あっ!!ツッ君?母さんだけど今日の夕飯一人で食べてくれない?リボーンちゃんがイタリア料理が食べたいみたいで母さん達外で食べてくることになったの。」
「…(リボーンめ、また我儘言ってんのか)うん、わかった。別に良いよ。」
「そう、良かった。お金後で返すわね。九時迄には帰るから。」
そう言って母さんは急ぐように電話を切った。大方ランボの奴が騒いでんだろう。
俺が時計を見るとすでに六時をまわっていた。
「――夕飯コンビニでいっか。」
俺はダラダラと外に出る用意をしてドアを開けた。
冬が近いせいかもう外は真っ暗だ。
コンビニ迄徒歩15分位。そんなに遠く無いが近くも無い距離だ。
恥ずかしいけどやっぱり少し恐かったから早足で歩いた。
電信柱の明かりはとても頼りない。
公園を通ると近道だったので俺は迷わず公園を通ることにした。
さすがに遊んでいる人はいない。
小走りで公園を通っていた時二つの影が俺が向かっている方向から近づいてきた。
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