SS

□それなりに好き
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選べる訳無い





だって





どっちも好きじゃない





いつだって強引で





意地悪。





好きになんか





ならない。







それなりに好き






「綱吉、放課後応接室においで。群れてきたら君以外の奴等噛み殺すから。」




朝、雲雀さんに言われた言葉。
なんで『君以外の奴等』なんだろ……




もちろん俺に断る権利などなく、泣く泣く首を縦にふった。



あ〜あ朝から憂欝だ…。





そんな事を考えてる内に待ってくれる事なく放課後はやって来る。




獄寺君には先に帰ってもらい、渋々応接室に向かう。
もちろん雲雀さんに呼ばれたなんて言ってない。




他教室とは離れた所にある応接室。
長い廊下を歩きながら考える。




「俺、雲雀さんを怒らせる様な事したっけ……。」




応接室のドアの前に着くととりあえず開ける前に大きく深呼吸をした。




息を吐いてから拳をつくりドアを叩く。




「開いてるよ、入って。」



ドアを開けて入るとすぐ雲雀さんが目に入った。
なんだか少し怒ってる気がする。




雲雀さんから目を離す様にしてソファの方を見ると誰か座っている。


気付かなかったからびっくりして思わず一歩後ろに下がってしまう。




「む、骸さん!?」 





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