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□右腕
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『右腕』
その日は珍しく獄寺君がイタリアに行っていていなくて、山本と二人で大量に出された宿題を俺の家でやっていた。
やっていたんだけど…
「ちょ…山本何してんのさ!?」
「んー?ツナの上乗っかってんのvv」
俺を見下ろす形で満面の笑みを浮かべながら山本が言った。
「やっ…おりて!!」
「無理」
そのまま山本の顔が降りてきて思わず目を瞑ったと同時に唇に暖かい感触を感じた。
「んっ…むぅ……んぅ?!」
唇を包まれたと思ったらいきなり下半身を撫でられて。
俺が反応すると山本は唇を放しながら意地悪く口の端をあげた。
俺の口からはだらしなく涎が滴れている。
「こんなんなるまでよく我慢したのなー。ご褒美やんなきゃなっvv」
「ふぇ…?」
山本がズボンに手をかけた時…
「十代目ぇ―!!ただいま帰りまし…」
荒々しく部屋のドアを開け獄寺君が入ってきた。
その状況を見るなり真っ赤になり山本に向かって吠えた。
「てめっ山本!!じゅっ十代目に何してやがる!!?」
「何って…見りゃわかんだろ?野暮な事聞くなよ。」
山本が落ち着いて返すと獄寺君は歩み寄ってきて山本の胸ぐらを掴み、
「とっととどけ!!変態が!!」
「まぁやめても良いけどな―このままじゃツナ辛いぜ?」
山本が俺に視線を向けて言い促される様に獄寺君も俺を見た。
「うっ…」
「な?未来の右腕としてツナに辛い思いさせたくねーし?」
「ぁあ!?ざけんな右腕は俺だ!!」
「へーじゃぁ試そうぜ。どっちが適任か。」
この言葉の意味を俺が知るのはあと10秒後。。
END
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