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□俺に聞け
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俺に聞け
その日は獄寺はイタリアへ行っていていなく、珍しくツナは日が暮れるまで教室で残っていた。
部活をやっている山本を待っているらしい。
グラウンドがよく見える窓際に立ち、窓を開けグラウンドに目をやる。
サッカー部や陸上部も野球部と同じグラウンドで部活を行っており、グラウンドは賑やかだった。
「みんな頑張るなぁ…」
ポソリと独り言を言いながら野球部の方を見ると一際目立っている男がいる。
山本武。
バッターボックスに立てばたちまちヒットを打つし、ノックの時もミス一つせずどんなボールも逃さない。
これは女の子が騒ぐだけあるなぁと思いながらツナは山本を目で追っていた。
そして日がすっかり暮れてしまった頃、ツナは校舎を出て野球部の部室の方へ向かった。
部室の前に着き、声を掛けるか否か迷っているとドアが開き、荷物を担ぎ山本が出てきた。
「ツナ!!おまちどうvv」
そして身長差のかなりある二人が肩を並べ帰り道を歩いた。
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「なぁなぁツナ、俺待ってる間何やってたんだ?」
「え?教室から野球部見てたよ。やっぱすごいね山本は!!ホームラン打ったの見てたよ!!」
ツナが嬉しそうに笑いながら山本を見上げ言った。
「いや、俺ができんの野球だけだしなー。それにツナだって練習すりゃできる様になんぜ?」
「え、無理だよ俺なんか!!運動神経ゼロだし!!」
ツナが首を横に振りながら言うと、山本は何を思いついたのか口の端を厭らしく上げ言った。
「なぁ、ツナ。運動神経なくても練習次第で巧くなれるモンあるぜ?」
「何ソレ?スポーツ?」
「ん〜スポーツじゃねーんだけどさ、俺が野球と同じ位好きだし、楽しいと思うやつ。」
「え、え、どんなのなの??」
「二人でできて、最初はキツイけど慣れてくっと楽しくて毎日でもしたくなるやつvvVV」
「俺にもできる?」
「当たり前だろー!!なんなら教えてやろっか?」
「うんっ!!で、その名前はなんなの?」
「名前いうより実演した方が判りやすいから今から俺ん家こいよツナ。手とり足とり教えてやるよ!!」
「うんっVV」
この後ツナが何を教えてもらったかは言うまでも無い……。。。
END
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