SS

□確信犯
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僕が近づけば



きみは涙を溜めて怯えるから



僕が近づけば



きみの両隣の奴等が煩いから



だったらきみから来てもらうしか無いじゃない。



きみが来てくれ無いなら



来てくれる様



仕向ける他無いじゃない。




確信犯。







朝。
今日も僕は応接室の窓からきみを見付ける。



駄犬二匹に囲まれて、ギャアギャアと騒がしく校門を通り抜けていく。



きみに近づけば
両隣の駄犬が馬鹿みたいに吠えて向かってくるし。



かといって待っていても、きみから僕の元へ来ることなんて有る訳が無いしね。


だから手を廻してきみが群れずに一人で僕の元へ来る様に仕向ける他無いんだ。



今日、きみは担任に応接室までプリントを届ける仕事を押しつけられる。



きみの押しに弱い性格ならきっと嫌々でも引き受ける。




さぁ、お楽しみまであと八時間弱。




END

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